とある医学生のつぶやき

医療系情報を共有しましょう!

胃を切るダイエット

少し前にガリガリガリクソンさんが超絶ダイエットに成功したと話題になってましたね。写真を見る限りどうも痩せすぎな気もしますが…(笑)

f:id:lactam:20190415091802j:plain
皆さんも一度はダイエットに挑戦されたことがあるかと思いますが、どんなダイエット法を用いたことがありますか?糖質抜きダイエットがやはり一番有名でしょうか。ライザップも糖質抜きダイエットを使っていますよね。探してみると「ライザップごはん」なるレシピ本も発売されているようなので、ダイエットしたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。</p

 

 

しかし世の中には、胃を切ることで食べる量を減らし減量するというとんでもないダイエット方法があるんです。ニュース記事を見つけたので少し引用しましょう。

肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症など多くの病気の危険因子だ。食事や運動、薬などで治療するのがメーンだが、多くの人にとって体重を減らし、それを維持するのは難しい。非常に太っている人は胃を小さくするなどの減量手術も選択肢だ。糖尿病などを改善する効果も期待できる。手術を受ける際は食事など生活習慣の改善が重要で、専門家は「減量のきっかけと考えてほしい」と指摘する。
(中略)
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術では胃の約80%を切除する。残す部分は約100ccとバナナ1本程度の大きさだ。食事の摂取量を制限して体内に入るエネルギーを減らす。患者は手術後、少し食べれば満腹になる。低カロリーの「フォーミュラ食」などをとる。
執刀医は腹部に小さな穴を複数開け、腹腔鏡を入れる。胃を切ると同時に細かいホチキスのような針で閉じる専用器具などを使う。兵庫医大の倉橋康典講師は「傷口が小さく負担の小さい手術だが、太っている人が対象なので医師の熟練が要る」と話す。手術後に逆流性食道炎などの合併症が起こる可能性もある。

 

f:id:lactam:20190415092047g:plain
ちょっと怖い気もしますが、やはり効果抜群のようですね。ダイエットは運動より食事制限のほうが重要ですから。
しかし胃を80%もとってしまうというのはやはりリスクも大きい。本来胃がんを治すときに使う手術ですからね。胃切除術には以下のような合併症があります。
ダンピング症候群....食後に失神や腹痛、動悸、発汗を起こす
・残胃癌....十二指腸液が胃に逆流しやすく発がんを促す
・縫合不全.....縫い目から食べ物が漏れ出しショックを起こす可能性も
ほかにも逆流性食道炎、胆嚢炎、貧血、骨障害、術後出血といろいろ挙げられます。つまりこの手術を受けることができる人は、この合併症以上にメリットがある人に限られてくるんですね。
もう胃をとるしか方法がない!となる前に、適度な運動とバランスの良い食事で健康的に痩せましょう!(僕も痩せなきゃなぁ…)

 引用 

重度の肥満に外科手術 胃を一部切除、保険適用で急増(NIKKEI STYLE) - Yahoo!ニュース